あ, 日焼け止め塗らないままでいたな
あんなにも大きな声が
肌すれすれに来ることも,
光は指輪みたいになること,も
いずれ全部 明るい道の
秘密のように思い出す.
僕たちは(いつ出会うだろう?)
出会うときは
僕にとって正しい人の,
僕にとって正しい声でいる.
游ぶ指先や睫毛や
髪留めがあなたたちの姿を覚えている
煌きと暗やみの層に躍り入る
僕のことを誰かが見てる
安心して, 僕は帰らない, ほらね
どこでも ああ, 何度でも
目を瞑るほど日が差す方で,
僕は言う,
僕は禁じる,
僕は覚える,
僕は踊る,
僕は慄く,
僕は生れる,
僕は褪せる,
僕は判断する.